佐野 研二郎さんの「7日でできる思考のダイエット」を読みました

 去年話題になったアートディレクター佐野 研二郎さんの「7日でできる思考のダイエット」を読みました。
このタイミングって皮肉かよ!?ってつっこまれそうですが、デザインの書籍として推薦されていたので図書館で借りて来ました。
 実際に読んでみた印象は、普通に良いデザインの本で色々参考になる点もあり、彼自身がそういう普通に良いと言われていることをちゃんと実践してますよみたいな部分は見習わないとなあと思いました。
 ただそれよりも、大きいと思ったのが「デザインにどうやって実績を付けるか」「実績をどう利用するか」というのがさりげなく、当然のことのように描かれている部分だと思いました。
 やっぱりデザインとは賞を取ったり、海外で評価を受けているみたいな、客観的で影響力ある評価が大切で、それはただデザインだけをしていたら見つけ出されて評価してもらえるものではなく、自分から積極的にエントリーしていかなくてはいけないものだなと。
そして、その実績は自分自身や自分の発するものが信用あるものであるというアピールに利用して初めて価値が出るものだと感じさせられました。
 ただそういう多くの人の目に付く実績には大きなリスクも伴う時代になったのかなというのが、去年の出来事から学べる点かなとも思います。
 ちなみにこの書籍から一連のトラブルの原因になるかなと思った部分が、営業時間を短く区切る「リミット。」の章で描かれていることと、「少人数。」で働くことを描いている部分。
同業者の労働時間の長さを非効率故みたいなニュアンスで書かれていましたが、その強気さが去年のトラブルの原因の一端かもしれないと感じました。
 などと色んな読み方が出来るのでオススメの一冊です。