映画ハートロッカー面白かったです

 イラクに駐留するアメリカ軍の爆発物処理班の兵士を描いた映画ハートロッカーを観ましたがとも面白かったです。
日々死を身近に感じつつ、喧嘩をしながらもわかり合える仲間と過ごす米兵の描写は、非常に人間くさいというか男が好きな交友感があってとても共感出来ました。
 主人公ジェームズ二等軍曹はj、戦場では死を恐れずまわりとの調和をまるで考えないながらも深い愛情を持っていて、その度胸や技術によって達成感ある仕事(任務)をこなしまわりからの承認も得ていて、ある種充実した生活を送っています。
 一方で本国に帰った際にはその社会や文化になじむことが出来ず、その事を共有出来る人間もいない(言葉の分からない自分の赤ん坊に愚痴るシーンなどは非常に象徴的でした)という孤独を描いていました。
 昔の戦争映画は戦場が異常な場所であり任務をこなせば家族のいる本来の人間のあるべき場所である社会に戻るという描写が多いですが、この作品の主人公にとっては戦場よりも社会の方こそ居心地の悪い場所と取れる描写が多いです。
 その理由は、どこか狂ってしまっている主人公だけでなく、生き死にとあまりに無縁になっている社会にもあるように描いているように感じ面白かったです。