機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズが面白いです

 10月から放送中の機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズが面白いです。
 テラフォーミングされた火星にある民間警備会社の過酷な境遇で働く少年達を描いており、外科的に肉体を改造された少年が銃で人を撃ち殺すシーンがあったりと、凄惨な描写が非常に多く、子供向けと考えると色々問題になりそうですが、大人が色々割り切って観ると滅茶苦茶面白いです。
 特に三日月やオルガ達を少年としてではなく過酷な条件で働く大人の比喩として観るととても感動できると思います。
…反対に児童労働や少年兵の物語として観ると、ズレがあるかも知れません。
ちなみにこれは、長井龍雪(監督)と岡田麿里(シリーズ構成)作品の味かなあと思っています。
 働く大人の比喩として観ると、過酷な仕事を請け負ったり依頼するプレッシャー、達成のために冷酷になる覚悟などに強く共感しますが、労働の中にある格差とそれによる危機意識のズレの描写が特に好きで「最近モヤモヤしてたのが明確になった」と感じさせられました。
 余談ですが、この比喩にこれほどの説得力があるのは、過酷と評判のアニメ現場で働く人達の存在と、それによって視聴者の自分が楽しめているという現実によるところが大きいと思います。
…今時のアニメーターさんって阿頼耶識システムとか打ち込まれてそう(ボソ