007 原作小説 「カジノロワイヤル」面白かったです

 映画でもおなじみ、イアン・フレミング原作(井上一夫訳)の小説版「007/カジノ・ロワイヤル」を読みました。
小説で読む007は初めてで、作中の時代設定はフレミング氏が英国情報部に勤務していた大戦中の1941年らしく、時代劇を楽しむような所もありますが、メディアや時代が変わっても変わらず楽しめました。

007/カジノ・ロワイヤル【井上一夫訳】 (創元推理文庫)

 小説版の時代を感じさせる部分としてジェームズ・ボンドの乗っている車が、1931年製の4.5リッター「ベントレー・ブロワー」という点。

ジェームズ・ボンドがクルマを乗り換えたワケ

…映画版で乗っていたのは、アストンマーティン2009年式DBSで…その横転シーンは、ギネス認定だそうな。

ギネス認定の横転シーン詳解 ―『007 カジノ・ロワイヤル』のボンドカーは凄かった!

 映画版と共通する好きな点は、敵役であるル・シッフルが組織の資金を使い込んで狙われる立場であり、敵(ル・シッフル)の敵(Mr.ホワイトやスメルシュ)の存在がジェームズ・ボンドの助けになる流れで、ワクワクします。

 小説版ではダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンドと、エヴァ・グリーン演じるヴェスパーとキャラクターがかなり異なっていて、特にヴェスパーの不憫さは小説版の方がより痛ましく感じました。

 また、杉江松恋さんによる巻末解説もとても面白かったです。

…上記の年代設定など、小説版カジノロワイヤルについては下記のブログがとても素晴らしくまとめて下さってます。

007おしゃべり箱 Vol.37 『原作小説紹介/カジノ・ロワイヤル〜解説編』 | 007おしゃべり箱/Talking BOX of 007