終物語(上)読みました(ネタバレあり)

評価:
西尾 維新,VOFAN
講談社

¥ 1,575

(2013-10-22)

 西尾維新によるライトノベル作品、化物語シリーズ15作目「終物語(上)」を読みました。
引っ越しやら仕事やらで読むのがすっかり遅くなりました。
 10月下旬のおそらく囮物語の前あたりの時期を描いた作品で、阿良々木暦と忍野扇を中心に、阿良々木暦の過去を振り返るもので、おうぎフォーミュラ、そだちリドル、そだちロストの3つエピソードから成ってます。
・おうぎフォーミュラ
 阿良々木暦が1年生の7月15日に体験した高校のクラスでの出来事を振り返っています。この出来事をきっかけに阿良々木暦は、友達を作ると人間強度が下がるというような、痛いキャラクターとなります。
 謎を解くまで出られない教室という、終物語で唯一怪異ぽいことが絡んだエピソードですが、基本的には推理をメインとしています。
 「私は読者に挑戦する」という、考えれば謎が解けるという宣言文まであったのですが、残念ながら先が気になるという焦りに負けて全然推理はできませんでした。
…回答を見た感じ、がんばれば解けそうなものだったので、推理好きの方は是非挑戦をしてみてください。
 ちなみにどこからとりとめの無かった、忍野扇のキャラクターが空気を読まない名探偵と描かれ始めており、うみねこのなく頃に 散 の古戸ヱリカぽくて個人的には結構好きです。
・そだちリドル
 阿良々木暦が中学1年生の頃に体験した出来事を振り返ります。
タイトル通りメインヒロインは忍野扇ではなく老倉育になりますが、謎を解くのは相変わらず、阿良々木暦と忍野扇でこのエピソードの忍野扇はどこか戯言シリーズの狐さんだったり、刀語の否定姫ぽい雰囲気が加味されていきます。
 このエピソードは、謎が解ける気持ちよさよりも、阿良々木暦がいかに自分のいやな記憶から逃げるのかを描いているところが面白かったです。
 つーか、戦場ヶ原ひたぎが素敵すぎました。
・そだちロスト
 老倉育がなぜあんな風なのかを描いたエピソードですが、このあたりになってくるとちょっと老倉が可愛く感じてきて、それだけに最後にかなり切ない思いをします。一番最後の「なんて書いてあったと思う?」は何書いてあったんだろう?
 今回の探偵役は忍野扇ではなく羽川翼ですが、そだちリドルのあたりから彼女もかなり可愛いです。
 物語の終盤あたりから一気にいやな気配が一気に濃厚になり、そだちリドルで予感させられた老倉の可哀想さと、彼女の現実逃避が解明されていきます。
…個人的には暦物語の続きであったり、学習塾跡の炎上エピソードだったりを期待していたのですが、案の定というかそのあたりは描かれませんでした。
うーん。このペースだと、続終物語でちゃんと完結するのか疑わしいところですが、そこをすっぱり手放せば、好きなタイトルが続くので良しとしておきます。

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