暦物語読みました(ネタバレあり)

評価:
西尾 維新
講談社

¥ 1,680

(2013-05)

 西尾維新によるライトノベル作品、化物語シリーズ14作目「暦物語」を読みました。
毎巻発売日か、発売日前に購入してたのですが、今回はうっかりしていました。
…5月末日発売と思い込んでました。不覚です。
 この巻は短編集で、阿良々木暦とこれまでの登場人物とのミニエピソードが描かれていますが、こよみシード ~こよみデッドは、憑物語の後日を描いていて終物語への続く衝撃的なエピソードで締められています。
こよみストーン 羽川翼
 傷物語~猫物語の間くらいの、羽川が見つけた学校の怪談を描いたエピソード。
この巻ではこのエピソードに限らず、羽川に名探偵役を任すことが多いのですが、頭がよく空気を読める人がてきぱき盲点を暴く展開は戯言シリーズを思い出しました。
こよみフラワー 戦場ヶ原ひたぎ
 ひたぎクラブとまよいマイマイの間くらいの、戦場ヶ原が見つけた学校の怪談を描いたエピソード。
戦場ヶ原ひたぎと阿良々木暦の毒舌トークが久しぶりに読めて嬉しかったです。
こよみサンド 八九寺真宵
 化物語~偽物語の間くらいの、八九寺がみつけた町の怪異譚を描いたエピソード。
八九寺好きにはなんか切なくなるし、憑物語以降の展開を楽しみにしている人にはなんか関係無い気がする、読んでてなかなか進まないエピソードでした。
 個人的に、化物語で一番好きだったエピソードがまよいマイマイで、傾物語に登場する大人の八九寺も好きでしたが(脳内イメージの絵は刀語の敦賀迷彩がまだ山賊だったころぽいキャラになってました)、今は彼女のエピソードは読みたくないなあなどとこのエピソードは割と斜め読みしたら…この巻の最後でビックリしました。
こよみウォーター 神原駿河
 するがモンキーとなでこスネークの間くらいの、神原家の怪異譚を描いたエピソード。
花物語の影響で物語からすっかり抜けた(というか安全確定)印象があるために、関係無い気がしましたが、久しぶりの神原節&戦場ヶ原節が読めたので楽しめました。
こよみウインド 千石撫子
 かれんビーとつきひフェニックスの間くらいの、貝木 泥舟について振り返ったエピソード。
囮物語、恋物語の影響で、すっかり物語の外側に行ってしまったと感じる、千石のエピソードでしたが、貝木との会話(の回想)などは面白かったです。
こよみツリー 阿良々木火憐
 鬼物語~囮物語の間くらいの火憐のエピソード。
怪異譚がなぜ産まれるのかとその後の展開の仕方など、怪異譚をメタ視点で描いているのはとても面白かったです。
みんなが納得出来る嘘の重要性を描いているあたり、西尾維新節だなあと思いました。
こよみティー 阿良々木月火
 鬼物語~囮物語の間くらいの月火のエピソード。
正義というか正論が通用しないという現実についての考察がとても面白く、正論が通用しない時にどう納得するのかという答えに、こよみツリーに続き嘘であるのがらしいなあと思いました。
こよみマウンテン 忍野 扇
 鬼物語~囮物語の間くらいの忍野 扇のエピソード。
猫物語白以降描かれていない、臥煙 伊豆湖が阿良々木暦に渡したお札であったり、囮物語に向けて策を巡らす忍野 扇が描かれています。
こよみトーラス 忍野 忍
 囮物語~恋物語の間くらいの忍野 忍のエピソード。
戦場ヶ原が作ったドーナッツを巡る阿良々木暦と忍野 忍のほのぼの日常エピソードを描いて居るのだけれど、この時期ってよく考えればこの三人が「余命宣言」を受けている時期のはずなのになんでこんなにお気楽なんだろうか。
こよみシード 斧乃木 余接
 恋物語の頃の斧乃木 余接のエピソード。
斧乃木に「いえーい」と言いつつ横ピースをするというのを教えたのは、阿良々木暦だと思ってのだけどどうも違うっぽくてビックリ。
こよみナッシング 影縫 余弦
 憑物語後の影縫 余弦のエピソード。
ここにきてやっと憑物語の続きが始まりますが、このエピソードはまだ日常色が強い感じで、影縫さんのキャラクターの不思議さが余計深まったというような印象でした。
こよみデッド 臥煙 伊豆湖
 憑物語後の臥煙 伊豆湖の…というか、終物語への次回予告を兼ねたような物凄くスピーディなエピソードでした。
 物語シリーズは最後で一気に物語がまとまり種明かしがされるのが魅力なので、このエピソードのおかげで、このタイミングでストーリーが停滞していることにある程度納得が出来ました。
 そして、物語最後に現れた、この時期にいるはずの八九寺真宵は何者なのか?あるいは阿良々木暦が居るのは何時?という謎が一杯の終わり方をします。

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