評価:
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン ¥ 1,446 (2011-06-15)
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以前にレビューを書いた、1987年の映画『ウォール街(Wall Street)』の続編「ウォール・ストリート」を観ました。
証券詐欺罪で8年の懲役の後出所したゴードン・ゲッコーを演じるのはもちろん前作同様マイケル・ダグラス。
主役はシャイア・ラブーフ演じるウォール街で働くジェイコブ・ムーア。
自らが務める会社を破綻させたブレトンへの復讐を描きますが、ジェイコブの恋人はゴードンの娘ウィニーで、ブレトンはゴードンの懲役を長引かせた敵という、なかなか込み入った物語です。
サブプライム問題という大事件を見せ場にしたマネーゲームに、ジェイコブとゴードンの共闘、ゴードンとウィニーの父娘の様子、はっとするどんでん返しもあり見所の多い作品でした。
ちなみにチャーリー・シーン演じるバドとゴードンが再会するシーンもあったりして、旧作からのファンにはたまらないです。
前作で描き切れなかった「過剰な資本主義による倫理観の崩壊の嫌悪」を、今回の作品では「過剰な資本主義の古くささと満たされなさ」を強調出来ていたように感じました…が、作品自体の盛り上がりも潰してしまったように感じました。