不満を拡散しない

 ある場所で「不満があるときに、その不満を解決できる、あるいは解決に責任を取れる立場にある人以外に不満を漏らさない」というルールが設定されているのを見て、面白いと感じました。
 例えば「Aにお金を貸したが返してくれない」という不満を、Aに対して全く影響のないBに言うのはNG。ただしBがAの親だとかAの返済に対して権限と責任のある人間であり「お金の返済をサポートしてもらうため」ならOKという考えです。
 ポイントは二つ、「問題解決に関係のないBに対してAにダメージのある情報を伝えない」と「それを言われてもどうしようもないBを巻き込まない」かなと思います。
 ただ例外としてBに対して事前に「自分の不満を吐き出したいので聞いてもらいたい」と明確にして「この件は口外しないでもらいたい」と確約した場合はOKという抜け道はあります。
これは情報共有ではなく「人に悩みを打ち明けることで気持が軽くなる」という行動であると考え、これはこれで非常に面白いです。
 このルールを上手く使えば、情報共有は合理性と人間味が共存できるかなと思いました。