シン・エヴァンゲリオン劇場版:||を観ました(ネタバレアリ)

遅ればせながら、シン・エヴァンゲリオン劇場版:||を観ました。
今回もグランドシネマサンシャインIMAXレーザーGT版で視聴。

エヴァンゲリオン公式サイト

上映開始から1ヶ月近く経った、平日の午後にも関わらず多くのお客さんが入っており、一般で5,600円(もする!)のグランド席もほぼ埋まっていました。
…前回、鬼滅の刃 無限列車編を観た際に、眼精疲労?と映画酔い?したのを避けるために今回は一番後(グランド席隣の一般)の席を選択したら、良い感じで見られました。

映画館トップ・上映スケジュール | グランドシネマサンシャイン池袋

あらすじからは面白さは理解しづらいかも

物語として要約するとそれほど面白みを感じないのですが、実際の映像で観ると何故か感動させられました。
映像とキャラクターや設定に長年馴染んでいた影響かな。
…劇場初見前にネタバレ考察をいくつか見てしまい、あらすじも知ってしまったのですが、なんかあらすじ(上述の通り面白さを感じない)と感想(高評価が多かった)とがかみ合わず、余計に気になってしまったのですが、劇場で観てもその印象は変わらないです。

完結であることをあまり意識しなかったはずが…

エヴァンゲリオンのシリーズ完結が強調される今作ですが、ぼくはテレビ版、旧劇場版、漫画版の結末に満足していたので、今回の完結にかつてない特別なものは特に感じませんでした。新劇場版シリーズも無事に終わったすねって感じ。
ただ観ている最中は完結の気配を感じた時に、激しく動揺したので、直感的な何かがあったように思います。

ちょっとメタ的な楽しみ方

劇場で観たあと考察サイトやら動画を色々見て、納得が色々深まりました。
中でも、渚カヲルは碇ゲンドウの一面(シンジを愛する面)という考察があり、そう言われると色々腑に落ちるかなと感じました。

渚カヲルの正体は碇ゲンドウ?渚司令の意味を徹底解説|シンエヴァンゲリオンネタバレ考察|ゆきラボ!

また新劇場版から登場した真希波・マリ・イラストリアスが、作中でのシンジとは(恋愛に繋がる)決定的な絡みもないまま、レイやアスカやミサトという昔からのヒロインを差し置いて結末でのヒロイン役となりましたが、彼女のモデルが庵野監督の奥さん安野モヨコさんであると言われれば、色々腑に落ちます。

【シンエヴァ】マリ=モヨコ説確定www どこにいても必ず迎えに行く 妻 安野モヨコ メタ 作品の私物化

シン・エヴァンゲリオンは友達の結婚披露宴みたいな印象でした

物語の終盤で、キャラクターが次々とエヴァンゲリオンの世界を卒業していく描写があります。
この描写を観客も一緒に卒業するように促していると観るのも有りですが、ぼくはみんなが卒業する(できる)卒業式ではなく、もっと個人的な結婚披露宴(式ではなく披露宴)のように感じました。
「友人として一緒に耐えた孤独から、救ってくれる人が自分には出来ました」と宣言されてしまい、以前と同じようには関われなくなる寂しさを覚えると同時に祝福し幸せを祈るような、弁えた友達の気持ちを得る人。
既に家庭を持っていて「こちら側に来たんだ」と感じる人。
一方で祝福なんて自分には出来ないし、気まずいし行きたくないという人が居るのも披露宴らしいと思います。
…シン・エヴァンゲリオンに、孤独を癒す(忘れる)娯楽を期待したり、一緒に卒業できるように導いてくれると期待して劇場に行ったら「ぼくは彼女(マリ)のおかげでエヴァンゲリオンを卒業できました。」とスピーチされる披露宴だったというのは結構なトラウマだと思います。

…そして、これはマリのモデルが安野モヨコさんという考察と合わせると、まさにアディショナルインパクトだよなあと感じます。
ちなみに、マリのモデルは島本和彦さん説の場合「アーッ!」な感じになるのでしょうか?

『エヴァンゲリオン』マリ=安野モヨコ説だけじゃない?あの男性漫画家の可能性も浮上中!

などといいつつ、あまりメタで考えるのも過ぎるのもどうかと思う?

上述のように、メタ情報で観るとわかりやすい点は幾つもありますが、同時に確証となりうる描写や信頼できる登場人物のセリフだけで成り立つ考察や推理もやはり深めた方がいいとも感じています。
作中オマージュの元ネタを調べて、それらを観たり、マリはイスカリオテのマリアで、渚カヲルはヴィレで指令やってたのでは?などからじっくり考える楽しみ方は、情報にあふれる現代に役立つとも思います。

マリの真の正体!「イスカリオテのマリア」の意味となぜマリが最後シンジと結ばれたのか?考察【シンエヴァンゲリオン考察】 – まったり考察部屋withPS5

【考察】シン・エヴァンゲリオン劇場版 渚カヲルは何者か.渚司令から考えられること | にじだら

【雑記】『シン・エヴァンゲリオン 劇場版』 小ネタ解説 – 奈落の底

前置きはこれくらい

などとつらつら書いてしまいたくなるのがエヴァンゲリオンですが、個人的に素直に好きだったのは、
レイ(どの子も)、アスカが可愛い!ミサトさんが素敵!マリと一緒なら人生なんとか成りそう!というヒロインを筆頭とした魅力あるキャラクターだと思います。

そして、劇場では目がつかれてしまってじっくり見続けられなかったのですが、レイアウトなど映像の美しさなどは、理屈を越えて圧倒されるものがあったと思います。

…あらためてメディアや配信などでガン見したいので、今後の展開が今から楽しみです。