大河ドラマ「花燃ゆ」で思うこと

 視聴率の低下によって色々叩かれる機会の多い大河ドラマ「花燃ゆ」ですが、思うところはあるし最近退屈だなあと感じてはいますが、気に入って毎週観ています。
 思うところとは、井上真央演じる杉文たちの住む長州藩が幕末前半では逆境が続くという点で、杉文の兄である伊勢谷友介演じる吉田松陰夫や夫である東出昌大演じる久坂玄瑞もその最中で亡くなっており、やはり物語として盛り上がりづらいと感じます。
 退屈な点は杉家以外の描写が非常に短く、「京都で○○があった」みたいな回想程度になっている点です。
 一方気に入っている点は、ざっとwikiで幕末長州藩の流れとか、主立った人物を英雄として把握した後に、そういう時代や人を一人の女性の目を通せばどう見えたのか?という風に見ると面白いし、また公武合体論や尊皇攘夷など政治主張が飛び交い志で人が死ぬという物語が今の時代に合わないことを思うと、とても妥当な作り方をしているなあと思いました。
 ナレーションをしている池田秀一さんが、主人公の文を「兄が妹を見守るような感じ」で演じている語っていて、その視点で観るのが良いのかなあと思っています。