鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 を観ました

 水木しげる生誕100年記念作品映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」を、プライムビデオで視聴しました。

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』公式サイト

映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』 予告[鬼太郎の父たち 絆篇]

ゲゲゲの鬼太郎(第6作)がベースながらも

 冒頭に登場する鬼太郎や猫娘などから2018年4月1日 – 2020年3月29日に放映された「ゲゲゲの鬼太郎 (テレビアニメ第6シリーズ)」がベースになっているようです。

「ゲゲゲの鬼太郎」-東映アニメーション

 とはいえ物語の大半は70年前が舞台で、主人公は目玉や包帯まみれの妖怪になる前のオヤジさんで、漫画版「鬼太郎の誕生」へ繋がる話で、そちらに似たダークな印象も感じられます。

ゲゲゲの鬼太郎 – 水木しげる / 鬼太郎の誕生 | コミックDAYS

 ちなみに、漫画版の世界感を色濃く描いたアニメ版というと、ホラーでシニカルでちょっと間抜けな「墓場鬼太郎」の印象が強いですが、あちらとはまた違うものを目指しており、その差なども今作の見所かなと思っています。

墓場鬼太郎

感想とか考察とか

 メイン部分は、オヤジさんと、帝国血液銀行に勤める水木のバディストーリーとしても最高に面白かったです。
 目玉のオヤジさんのちょっとイケメンな若かりし頃という見方も良いのですが、鬼太郎が大人になるとああいう風かも?という見方も面白いです。
 鬼太郎は、ずっと少年の姿で描かれており、またメジャータイトルでは正義のヒーローという立ち位置で活躍していたので、オヤジさんのような大人になり、母親のような人と恋をして、水木のような友人を得て、家族や友人何よりも自分のために生きる人生を過ごしたら嬉しいなあとしみじみ感じました。

 また、映画作品としての考察や解説に関しては、ライムスター宇多丸さんの「週刊映画時評 ムービーウォッチメン」によるものがお勧めです。

宇多丸『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』を評論:週刊映画時評ムービーウォッチメン【公式】2023年11月30日(Eng.sub)

 そして、水木しげる先生の原作漫画執筆の背景や、今作への繋がりなどに関しては、山田玲司さんによる解説がお勧めです。

【鬼太郎誕生】仕掛けられてるってわかってても泣いてしまう…ヒットの要素がてんこ盛り!【山田玲司/切り抜き】