知らない人ってそんなもんだよなあ

 Twitterで「フォントにお金がかかるのが理解出来ない」みたいな発言をしている人に対して「わかってない奴だ!」みたいな反論をしているっていうのを見かけました。
 デザイナとしてフォントをとても重要なものと考えるぼくとしてはこんな人が、上司に居たら終わりだなとは思いますが(…余談ですが、デザイナとクライアントの関係で使うフォントによって金額が変わるっていうのはちょっともめると思います。一方でフォントにはライセンスがあって例えばモリサワのフォントはデザインとしての商標登録が出来ないというようなルールがあったりもします。)「知らない人ってそんなもんだよなあ」とも思うようになっていたりもします。
 そして、ある程度対外的な交渉をする立場になると、相手はどんどんそういう業界の常識が通じない人になっていくのだと思います。
…その辺は映画「マージンコール」で、えらい人になるほど現場に疎く大局的な部分で役立つ知識を持っているという描写がとてもリアルでした。
 どういう対応をするのか?という点では結果はあまり変わらないのかも知れませんが、相手に分かって貰おうとか、分かって無いことを否定するというのは無駄だし、ドライな言い方をすると多分一生分かって貰えないという早々の割り切りが重要かなと思いました。