アニメが参考になること

 ここ数年、毎シーズンアニメを10タイトル近く見ていますが、一番の理由はもちろん好きだからですが、参考や勉強になるからという野暮ったい理由付けも可能で、今回はあえて野暮にその辺を書きたいです。

 まず、毎シーズン多くの全く新しいタイトルが作られて、なんだかんだで分かりやすい内容のものが多く、それがTwitterなどSNSでほぼリアルタイムに評価されていくのが見られるのは魅力です。
 映画など何度も観てパンフレットを読んで原作も読んで同監督作品も考慮に入れて評価するようなメディアだと視聴者の見方が間違っているみたいなこともあり(それはそれでとても魅力的だけれど)、それと比較するとアニメは制作者の意図を理解した上でのファンの様々な解釈や反応や評価が出やすく、またそれらを制作者が(比較的)受け入れているのかなと。

 そして、一応ぼくもデザイナなので、最前線の評価に多く晒されるアニメ作品から、絵やレイアウトなど具体的なデザインが学べます。
…今期だと「Re:CREATORS」ロゴとか格好良いです。
 また、3DCGの不気味の谷(ロボットが人間に似始めると好意的な反応を示すものの、あるポイントに達すると、その肯定的な感情が減少していくこと)と、反対に許容出来ないチープさがどの辺にあってどう評価されているかは参考になります。
…亜人の一般人の動きは気持悪いけどシドニアの騎士ならオッケーと感じたとか、けものフレンズのチープさはオッケー(むしろ本編より達者な二次創作で盛り上がった)だったとか、参考になります。

Re:CREATORS(レクリエイターズ)

 何よりも、自分が歳をとって分からなくなりがちな若い価値観やら文化分析の参考になるのが大きいです。
 例えば、エロマンガ先生などで引きこもりを養える経済状況にあるキャラクターにしっくりきて、鉄血のオルフェンズのハングリーキャラはしっくりこないみたいなのは(実際にそうかは別として)実は結構意外だったりします。
 まあ、文盲の知り合いすらいないぼくがオルフェンズに共感出来てるかというと怪しく、境界のRINNEのお馬鹿なキャラクターほど裕福で主人公はとても貧しく早熟ってバランスが一番見てて心地良いかなと。

NHKアニメワールド 境界のRINNE

 という辺りを意識しつつ、SNSとあわせて観るとアニメは結構色々な勉強になります…という野暮な免罪符記事でした(笑