松原隆彦著「宇宙に外側はあるか」が面白かったです

 「宇宙に外側はあるか」という疑問に現在の科学がどれだけ論理的に分かりやすく説明出来るかの検証を進めながら、人間による科学がどういったモノかを深めていく部分がとても面白いです。

 特に量子論の解説からマルチバース(多元宇宙論)の仮説、さらには人間の認知に関わる脳機能についてへの展開部分に関しては、読む手が止まらなくまるほど面白かったです。
 仏教の空だったり現代の認知科学だったりが結構好きなので、聞きかじったことのある内容も多かったのですが、この本ではかつて無い強い臨場感を覚えて自分や世界の存在に一瞬不安を覚えたくらいでした。
 思わず隣で寝ていたちびっ子さんを触って存在を確かめて、先日亡くなった母親について考えつつ、変な汗をかくという体験をしました。
…って笑い話で楽しめる範囲ですのでご安心を。

 また、あらゆる解説が非常に分かりやすく、様々な仮説がある中でそれらがどれくらい「まだよく分かってない」のかが解説されているのが面白かったです。
そして、あることがわかり人間の認知が変わるれば、人にとってのこの世全てが一気に変わったものになる可能性すら感じて、ワクワクもさせられました。