スーパーサイズ・ミーを観て思った事

 モーガン・スパーロック監督が自ら実験台となり、ファストフードが人間の体に与える影響を面白おかしく、時にはその恐ろしさも交えて描いたドキュメンタリー、スーパーサイズ・ミーはファーストフード業界について非難しており日本でも有名な作品です。
 ぼくも「マクドナルドを毎日三食一ヶ月食べ続けたら不健康になる」みたいな噂程度は知っていたのですが、実際に観ると食育の大切さの方が強調されているように感じました。
 当時のアメリカでは、「スーパーサイズ」というフレンチフライ 198g ( 日本のMサイズは 135g ) 、ドリンク 1060ml ( 日本のMサイズは 325g )がついてくるメニューがお店によって推薦されており、それに違和感を覚えること無く食べる人が大勢いたそうです。
参考:@nifty:デイリーポータルZ:マクドナルドでスーパーサイズセットをたいらげる
 この作品ではそういったメニューが如何に危険かを訴えると同時に、何故一般的に受けられてしまうのか?という点がメインだったように感じました。
…ちなみに、作中では学校給食など食の教育意識の乏しさと、ファーストフード店のCMや広告の影響力について強く描かれていたように思います。
 子を持つ親であり、また広告(端くれですが)に関わる大人として、色々考えさせられる作品でした。
 という部分は素晴らしいのですが、監督自らが自傷的なデモをマクドナルドに対して行っていると解釈する人が多いのと、そういう誤解を利用した(ある種の炎上)宣伝手法による先入観が作品のテーマを暈かしていたのが残念でした。